Drupalのパフォーマンス向上に役立つキャッシュ機能は多岐に渡ります。大きく分けて、Drupalが標準で備えている機能と、外部サービスやモジュールによって追加される機能があります。 標準機能(コア)Drupal 9以降、匿名ユーザー(ログインしていないユーザー)に対してだけでなく、認証済みユーザーに対しても、より効果的にページキャッシュが適用されるようになりました。ページ全体をキャッシュとして保存し、2回目以降のアクセス時にキャッシュから表示することで、ページの読み込み速度を高速化します。管理画面の「パフォーマンス」設定で有効化できます。拡張機能Redis:オープンソースのインメモリデータストアです。高速な読み書き性能を活かして、データベースのキャッシュ、セッションストア、メッセージブローカーなど、様々な用途で利用されています。CDN:Content Delivery Network (コンテンツデリバリネットワーク) の略で、Webサイトのコンテンツを高速に配信するための仕組みです。世界中に分散配置されたサーバー群を利用することで、ユーザーに近いサーバーからコンテンツを配信し表示速度を向上させます。つまりは、あなたのサーバに代わりCDNサーバーがデータ配信を肩代わりするサービスのことです。 パフォーマンス測定ツールPageSpeed InsightsGoogleが提供するパフォーマンス測定ツールで、ページの読み込み速度やモバイルフレンドリー性を評価することができます。Drupal 10サイトのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。それぞれのサイトの特性に合わせて、適切な方法を選択してください。WebPageTest WebPageTest は、ウェブサイトのパフォーマンスを測定するための無料のオンラインツールです。世界中の様々な場所から、様々なブラウザを使ってウェブサイトにアクセスし、読み込み速度やレンダリング速度などを計測することができます。DevToolsChromeブラウザに組み込まれている開発者ツールで、ネットワーク分析、パフォーマンスプロファイリングなど、様々な機能を利用できます。